Photo by 箭内美由紀様
【総評】
ベビグラファーデビューおめでとうございます。赤ちゃんや親子と丁寧なコミュニケーションをとって、表情を引き出すことができています。作画意図を表現するための光の使い方をもう一度確認しましょう。
【973】
赤ちゃんの安心した表情を真上からしっかりと捉えられています。コミュニケーションを丁寧にとっていることが伝わる一枚です。光が少しだけ硬いので、窓に紗幕や透過レフをプラスして自然光を柔らかく拡散できるとさらによくなります。真上をしっかりと見ているショットになるので、赤ちゃんの顔周りの汚れというのは、目立ちやすくなります。大きな瞳の中に入った目やにやほっぺの横についた埃などにも配慮しましょう。
【622】
ママと触れ合って嬉しい瞬間の赤ちゃんの表情が印象的な作品です。楽しく明るい雰囲気ですが、赤ちゃんとママの間に影が残っていることで、作品全体を暗い印象にしています。楽しい親子のふれあいの様子を表現するのであれば、レフ板などを使って影を飛ばし肌色の発色良くすることで明るい親子のふれあいを表現する作品になりました。
【174】
元気いっぱいな赤ちゃんの表情を捉えた作品です。室内環境が少し暗かったのか、ISOの値が1000と高くなっているため、ピントはあってはいますが、画質のザラツキにより描写力が低下しています。画面左側からの逆光の光量も少ないので赤ちゃんをふわっと包み込む光が弱いです。必要なところへ人工照明を補いましょう。また、画面左側の赤ちゃんの体にも影感が残っています。レフ板やソフトボックスを使って影を飛ばすことで、赤ちゃんのお肌の発色が良くなり、作画意図にある、「元気な赤ちゃんの姿」をより表現できました。色彩設計は赤ちゃんの表情や作画意図にリンクしています。
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